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頭蓋・顔面の組織欠損そしきけっそん

病気の説明

頭や顔の皮膚や骨が手術で切り取られたり怪我で無くなったりすると、形が大きく変わってしまったり、食事や会話が不自由になったりしますので、失われた部分を何かの方法で補うことになります。
特に、がんのような悪性の腫瘍の手術では、たくさんの皮膚や骨が切り取られることがありますので、そのような欠損に対する治療が必要になります。また、放射線治療によっても頭や顔に変形が起こることがあります。
欠損の原因になる怪我には、交通事故などによるものの他にやけどなどもあります。

治療の方法

治療は手術が中心になりますが、エピテーゼと呼ばれる模型のようなものを張り付ける方法もあります。エピテーゼは、患者さん1人1人の状態に合わせてオーダーメードで作られます。義眼もエピテーゼの一種です。
頭や顔の欠損を補う手術には、患者さん自身の体の他の場所から皮膚や皮下脂肪、筋肉、骨、軟骨などを取ってきて足りない部分に移植する方法と、金属や合成樹脂などでできたプロテーゼやインプラントと呼ばれる人工物を埋め込む方法があります。
 頭蓋骨や顎の骨を補う手術で使われる自分の骨は自家骨と呼ばれ、頭蓋骨、肋骨、肩甲骨、腸骨(腰の骨)、腓骨(膝と足首の間にある骨)などが使われます。チタンなどの金属やレジンなどと呼ばれる合成樹脂、アパタイトでできた陶器のようなインプラントは人工骨と呼ばれ、必要な形や大きさに加工されて使われます。
 顔や頭の表面、口や喉の中などの柔らかい部分を補う手術には、患者さん自身のおなかや背中、太ももなどの比較的目立たたず、また採取したことによる機能障害を生じない部位、組織を選択します。シリコンなどの人工物もインプラントとして利用されることがあります。
 患者さん自身の骨や皮膚を移植する手術にはいろいろな方法がありますが、ほとんどの場合、体の他の場所に傷が付くことになります。人工物を使えば、他の部位に傷をつくることはありませんが、体に埋め込まれた人工物が化膿したり、位置がずれたりすることがありますので、患者さんの状態に合わせて最もよい方法が選ばれます。

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