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顔面の腫瘍・血管腫しゅよう・けっかんしゅ

病気の説明

一口に腫瘍と言っても様々なものがあります。黒子(ホクロ)、母斑(アザ)も腫瘍に含まれます。腫瘍には良性腫瘍、悪性腫瘍の別があります。
良性の母斑には

  • 色素性母斑
  • 扁平母斑
  • 太田母斑
  • 脂腺母斑

などがあります。
色素性母斑は茶褐色の色調を呈する表在性の病変でいわゆるホクロもこれに含まれます。小さなものはCO2レーザーで全体を焼き取ることも可能ですが、ある程度以上の大きさのものは外科的な切除が必要です。
扁平母斑はうすい茶色のアザで、盛り上がることのないのが特徴です。Qスイッチレーザー治療が有効といわれていますが、全例に有効ではありません。
太田母斑は思春期ころから眼瞼周囲に発生することが多く、色は、青灰色、黒色、褐色など様々な色調を呈します。盛り上がることはなく、レーザー治療が有効です。
脂腺母斑は 出生時または幼少時から見られる黄色調を呈する母斑(あざ)です。軽度の凹凸を呈します。また頭部に発生すると禿髪となります。放置しておくと腫瘤を発生することがあり積極的な外科的切除が行われます。
また頻度の高い悪性皮膚病変として

  • 基底細胞癌
  • 有棘細胞癌
  • 悪性黒色種

があります。いわゆる皮膚癌といわれるものです。
いずれも高齢者に発生することが多く、転移などがないかCT,MRIなどで検索を行います。
外科的な切除が原則で、正常組織をある程度含めた切除が必要です。

しこりとして触れるものとして

  • 脂肪腫
  • 粉瘤
  • 類皮嚢腫
  • 石灰化上皮種

があります。
いずれも視診、触診である程度の診断は可能です。
小さく表在性のもので、可動性が良好であれば局所麻酔下に切除可能です。

血管腫は腫瘍の中でも「血管」をおもな成分とするもので、かつては

  • 単純性血管腫
  • 苺状血管腫
  • 海綿状血管腫
  • 動静脈奇形

などに分類されていました。近年分類法が変わり、血管内皮細胞に異常のある血管腫と内皮細胞には異常のない血管奇形とに分類されるようになりました。血管奇形は血流の速さによりさらに細かく分類されます。呼称についてはまだ慣習的な呼び方もされており混乱があるようです。
現在は脈管性母斑として以下のような分類がよく用いられます。

  • 血管腫(苺状血管腫)
  • 毛細血管奇形(単純性血管腫)
  • 静脈奇形(海綿状血管腫)
  • 動静脈奇形(血流速度の速い血管奇形)
  • リンパ管奇形(リンパ管腫)

CT,MRIによって診断を確定し、場合によっては血管造影を施行します。
血管腫、毛細血管奇形の一部ではレーザー治療が有効です。静脈奇形、動静脈奇形に対しては最近硬化療法がおこなわれるようになっています。

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