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顔のケガ・傷跡

顔のケガについて

顔のケガは交通事故やスポーツ、転倒、労災、けんかなどが原因となって起こります。ケガの種類には、擦り傷から切り傷、損傷の激しい挫滅創、動物などによる咬み傷などがありますが、顔はその治療結果が最も見える場所であり、ケガした人のQOLに大きな影響を及ぼすことから、初期治療が極めて大切となります。また顔には、眼、鼻、口、耳など、解剖学的にも眼球、涙道、顔面神経、耳下腺などの重要臓器があり、さらには顔の骨の骨折の有無も含め、それらの損傷を的確に診断・治療される必要があります。顔のケガは出血のために、一見重傷に見えるかもしれませんが、出血多量までに至ることはほとんどありません。いったんケガしてしまうと、傷跡は必ず残りますが、形成外科医の初期治療によって適切な処置が行われば、顔の傷跡は比較的きれいな傷跡にすることができます。救急外来に形成外科医が常時待機する病院は限られますが、できれば24時間以内、早めに形成外科医の診察を受けることが望まれます。

顔の傷跡について

一方、ケガの程度や状態により、また他の合併症から初期の処置に十分な時間がかけられなかった場合など、不幸にも後遺症として目立つ傷跡、いわゆる醜い瘢痕(はんこん)やひきつれを伴った瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)が残ることがあります。万一このような場合も、形成外科医によって後日、目立たない傷跡に修正することが可能です。我々形成外科医は、創部を再度切って縫い直したり、傷跡をわざとジグザグにするW形成術やZ形成術などのテクニックを用いて、目立つ瘢痕を"ぼかし"たり、ひきつれを解除したりします(W形成術による瘢痕形成術:図1a-cまたは図2a,b)。社会生活上、顔という特殊部位の傷跡でお悩みの方も、形成外科医の診察を受けることをお勧めします。ただし、手術後は日焼けを避けるなど、患者さんご自身のアフターケア、すなわち後療法が不可欠です。適切な初期治療とその後の瘢痕形成術、そして厳重な後療法によって、顔のケガの傷跡は、より目立たない綺麗な傷跡となり得るのです。

図1a
図1b
図1c
図2a        図2b
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